JIS静電靴の規格が変更になりました。

「JIS T8103 静電気帯電防止靴」の規格が2010年5月25日付けで改正されました。

主な改正内容はこちらの6つ。改正により表記も細分化され大きく変更されました。

JIS T8103静電気帯電防止靴 環境区分の違いについて

静電靴の区分でクラス1、2、3という区分があり、試験時の湿度が違います。
今回の改訂では、靴の試験条件(温度及び湿度)に応じて三つの環境区分が設けられました。
具体的には常温(23±2℃)において、クラス1:湿度12%以上、クラス2:湿度25%以上、クラス3:湿度50%以上となります。

静電靴の区分表

このような区分は靴底の電気抵抗が湿度依存性(湿度が低くなるほど抵抗が大きくなる)を持つことを考慮して設定しました。
なお、このクラス区分は、半導体製造工場のように厳格な温湿度管理が要求される場所で電子デバイス(半導体部品等)を静電気障害からの保護する場合には問題となりますが、特に温湿度の管理を行っていない一般の工場において爆発・火災の防止(防爆)を目的とする場合は、どのクラスの静電靴を使用しても問題はありません。

靴の種類に新旧比較

靴の種類に新旧比較

規格値(電気抵抗値)の新旧比較

規格値の新旧比較