皮膚から浸透して中毒に!

有機溶剤や油脂を扱う作業では、その溶剤に対して変化の少ない材質の手袋を選ぶ必要があります。外観に変化が見られなくても溶剤が内側へ浸透し、経皮吸収を起こすこともありますので 事前にテストを行ってからご使用ください。


材質別・耐薬品性能表

この表は、手袋材質の性能を評価したもので、実際には作業内容や諸条件によって異なることがあります。手袋選択の目安としてご利用ください。

 ◎→まったく、あるいはほとんど異常がない。
○→若干の影響はあるが、充分使用に耐える。
△→条件によっては使用が可能。
×→使用に適さない。

有機溶剤中毒とは

 有機溶剤は低濃度であっても、長い期間ばく露し続けると慢性の中毒になる場合があります。
体内に入る経路には、呼吸からと、触れることで皮膚から浸透するパターンがあります。
体内に入ると、血液と共に体内を廻り、脳や神経と結合しやすく、臓器に蓄積していきます。
通常は、腎臓を通じて尿と一緒に排泄されますが、体の許容量を超えて蓄積するといろいろな障害が起こります。

中毒の症状

●神経系(中枢・抹消・自律神経)に現れる障害:運動機能障害・脳障害、発狂するものもある精神・神経障害、多発神経炎、小脳失調、視神経炎、初老期痴呆など
●皮膚、粘膜系(目)に現れる障害:皮膚炎、結膜炎、上気道炎など
●呼吸器系(肺)に現れる障害:呼吸器障害、慢性気管支炎、過敏性肺炎など
●肝臓、腎臓系(消化器)に現れる障害:肝機能障害、腎機能障害





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