熱中対策してますか?
高温多湿な環境下においては、体内の水分および塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調節機能が破綻するなど身体の不調が発生する可能性があります。
また、感染予防のためにマスクを着用する機会が多くなりますが、体に熱がこもりやすくなりますので熱中対策も必要になります。
発生場所ごとの項目別緊急搬送状況
住居+公衆【屋内】=49.5%発生!
(平成30年度 消防庁調べ)
住居(敷地内の全ての場所を含む)
公衆【屋内】不特定者が出入りする場所の屋内部分
(劇場、コンサート会場、飲食店、百貨店、病院、公衆浴場、駅〔地下ホーム〕等)
仕事場@(道路工事現場、工場、作業所等)
仕事場A(田畑、森林、海、川等 ※農・畜・水産作業を行っている場合のみ)
教育機関(幼稚園、保育園、小学校、中学校、高等学校、専門学校、大学等)
公衆【屋外】不特定者が出入りする場所の屋外部分
(競技場、屋外駐車場、野外コンサート会場、駅〔屋外ホーム〕等)
道路(一般道路、歩道、有料道路、高速道路等)
その他(上記に該当しない項目)
住居+公衆【屋内】と合わせると49.5%と、屋内だけで全体の約半数近くを占める数字となっております。
屋外で起こるもの思われがちですが、屋内においての熱中対策も重要な課題になってきています。
予防するためには、まずWBGT値を測定して、作業環境の暑熱の程度を知ることが大切です。 測定したWBGT値より、作業計画を定めます。基準値より高い場合は、以降のさまざまな対策を組み合わせてリスクの低減を工夫します。
まず作業環境を冷やす=WBGT値を低減させる工夫をします。直射日光を防ぐテント、風通しを良くする送風機、冷たい風で気温を冷やす冷風機などさまざまな商品があります。
透湿性・通気性の良い服装を着用することはもちろんですが、加えて冷却効果のあるファン付き作業着や、ベスト、 ネッククーラーなどさまざまな商品を併せて使うことで、効果的に体温の上昇を抑えることができます。
ヒトは汗をかくことで体温を下げます。汗をかくほど、汗の材料となる水分と塩分・電解質が失われて、リスクが高まります。作業前から、そして作業中は定期的に、水分と塩分を摂り続けることが重要です。