耳を守る耳栓・イヤーマフなどの聴覚保護具。環境や、用途によって耳栓・イヤーマフを使い分けましょう!
耳栓は簡単装着が可能です。耳に柔らかくフィットするスポンジタイプと繰り返し洗って使える成型タイプがあります。
イヤーマフタイプは、装着による個人差が少なく安定した遮音効果を発揮します。
ウレタンや弾性発泡ポリマーの素材を使用し、縮めたら徐々に膨らみ耳に柔らかくフィットします。
劣化しにくく汚れた場合は繰り返し洗って使えるので衛生的にご利用いただけます。
耳栓にはいろいろな形をしたものがありますが、これを外耳道(耳の穴)に挿入する方法は次の様にします。
@ 外耳道は一般に上図の様に曲がっております。
A 耳栓を挿入する場合には、例えば右耳に挿入する時は、右手で耳栓の端を持ち、左手を頭上から回して、耳たぶの上部をつまみます。
B 左手でつまんだ耳たぶを軽く上へ引き上げる。外耳道がまっすぐになりますので、耳栓をねじ込む様にして挿入します。
C 耳栓がきちんと挿入された状態。
装着による個人差が少なく安定した遮音効果を発揮
外耳道内に着用する『耳栓』タイプ、左右の耳介に押し当てる『イヤーマフ』タイプがあります。
日本産業規格(JIS)が改正され、名称が防音保護具から聴覚保護具に変更されました。
旧規格は製品規格でしたが、新規格は「方式規格」となりました。
新規格には3つの遮音性能測定法があり、それぞれに特長があります。
@オクターブバンド法
オクターブバンド音圧レベルを用い、各周波数の遮音値を測定する方法
AH,M,L法
高域周波数遮音値(H)、中域周波数遮音値(M)、低域周波数遮音値(L)の3種類の遮音値を測定する方法
BSNR法
単一の遮音レベルを測定する方法。簡易な測定法法で分かりやすい
≪聴覚保護具の選定方法≫
「環境騒音」ー70〜80dB=求められる遮音値
例:環境騒音が100dBの場合
100dB-(70〜80)dB=20〜30dB 20〜30dBと表示されている聴覚保護具を選択してください
音の強さを減少させる性能のこと。
例えばある耳栓が「4000Hz」の周波数での音の減少値が「36.0dB」だとすると、これは「4000Hz の周波数で 100dB の騒音を 64.0dB まで下げる」ことを意味します。(100dB-36.0dB=64.0dB)
NRR(Noise Reduction Rating)値は、遮音性能を簡単に表示するためにEPA(米国環境保護局)が査定したものです。
単位はdBで表します。
NRR値は聴覚保護具を着用したとき、統計的に約98%の人がこの数値以上の遮音効果を得られる、というものです。
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