耳を守る耳栓・イヤーマフなどの防音保護具。環境や、用途によって耳栓・イヤーマフを使い分けましょう!
耳栓は片手で簡単装着が可能です。耳に柔らかくフィットするスポンジタイプと繰り返し洗って使える成型タイプがあります。
イヤーマフタイプは、激しい騒音化でも安定した遮音効果を発揮します。
ウレタンや弾性発泡ポリマーの素材を使用し、縮めたら徐々に膨らみ耳に柔らかくフィットします。
劣化しにくく汚れた場合は繰り返し洗って使えるので衛生的にご利用いただけます。
耳栓にはいろいろな形をしたものがありますが、これを外耳道(耳の穴)に挿入する方法は次の様にします。
@ 外耳道は一般に上図のように曲がっております。
A 右耳に挿入する時は、右手で耳栓の端を持ち、左手を頭上から回して、耳たぶの上部をつまみます。
B 左手でつまんだ耳たぶを軽く上へ引き上げる。外耳道がまっすぐになりますので、耳栓をねじ込むようにして挿入します。
C 耳栓がきちんと挿入された状態。
激しい騒音下でも安定した遮音効果を発揮
防音保護具の種類は、JISにより規定され耳栓と耳覆い(イヤーマフ)に分けられ、性能についても表の通りに定められています。
【JIS T8161の規格】
※表は横にスクロールできます。
種類 | 分類 | 記号 | 中心周波数(Hz) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
125 | 250 | 500 | 1000 | 2000 | 4000 | 8000 | |||
耳栓 | 一種 | EP-1 | 10dB以上 | 15dB以上 | 15dB以上 | 20dB以上 | 25dB以上 | 25dB以上 | 20dB以上 |
二種 | EP-2 | 10dB未満 | 10dB未満 | 10dB未満 | 20dB未満※ | 20dB以上 | 25dB以上 | 20dB以上 | |
イヤーマフ | EM | 5dB以上 | 10dB以上 | 20dB以上 | 25dB以上 | 30dB以上 | 35dB以上 | 20dB以上 |
※EP-2の中心周波数1000Hzにおける遮音値は、15dB未満にすることが望ましい。
耳栓 一種は、低音から高音まで遮音するもの。
耳栓 二種は、主として高音を遮音するもので、会話領域程度を比較的通すもの。
音の強さを減少させる性能のこと。
例えばある耳栓が「4000Hz」の周波数での音の減少値が「36.0dB」だとすると、これは「4000Hz の周波数で 100dB の騒音を 64.0dB まで下げる」ことを意味します。(100dB-36.0dB=64.0dB)
NRR(Noise Reduction Rating)値は、遮音性能を簡単に表示するためにEPA(米国環境保護局)が査定したものです。
単位はdBで表します。
NRR値は防音保護具を着用したとき、統計的に約98%の人がこの数値以上の遮音効果を得られる、というものです。
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