「陸上貨物運送事業(以下、陸運業)」は、“労働災害の減少傾向が見られない業種”と
して、厚生労働省が定めた「第13次労働災害防止計画」において、重点業種のひとつと
なっています。特に陸運業の労働災害の内7割を占める『荷役作業時』の災害は、毎年
1万人近く発生し続けています。
これを受けて策定されたのが「陸上貨物運送事業における荷役作業の安全対策ガイド
ライン」です。
陸運業の災害としてイメージしやすい交通労働災害(交通事故)は災害全体の約8%に 過ぎません。一方、荷役作業時の労働災害は、約70%を占めます。 加えて、徐々に減少傾向の見られる交通労働災害と異なり、平成6年以降1万人程度 罹災者が推移し、改善の兆しが見られません。
上記は陸運業で発生した労働災害の型別のグラフです。
労働災害の型によっては適した靴を履く事により予防する事ができます
● 陸上貨物運送事業労働災害対策 【激突・はさまれ災害】
ロールボックスパレット(カゴ者)等に激突されたり、足をひかれたりした場合に備え、脚部に特殊なプロテクタが付いた安全靴をお選びください。
● 陸上貨物運送事業労働災害対策 【墜落・転落・転倒災害】
JIS規格の耐滑性能F合格(動摩擦係数0.2以上)の靴が推奨されています。JIS規格F合格または準拠の耐滑性能を有する安全靴をお選び下さい。
● 陸上貨物運送事業労働災害対策 【荷受け時の災害】
荷受け時の屈み作業等でバランスを崩さない様、耐滑性の高さに加え、屈曲性も高い安全靴をお選びください。
● 腰痛予防対策
フィット性に優れた構造で・クッション性や安定感の高い靴底を安全靴をお選びください。
● 高年齢労働者対策
加齢による身体機能の低下や基礎疾患に関連する労働災害の発生防止に軽量・重量バランス・耐滑性・つまずきにくい靴などの安全靴をお選びください。